サイズ 110×65cm 素材 綿布、絹糸 配送、送料 宅急便、送料無料 注意事項 ●洗濯済みです。
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中国南部から北部インドシナまで幅広く住み暮らす彝(イ)族は、政府からの支配を嫌い、その昔一大国家を形成するほどの大きな勢力を誇ったことでも知られる民族。
そんなイ族の布団やブランケットとして使われていた古い布をご紹介いたします。
この大きめの布は数十年〜100年程度前に作られた古い布ですが、とにかく保存状態がたいへん良く、当店がストックするコレクションの中でも最高級の一品です。
さらにこの布は3枚の布がつなぎ合わさた形となっているのですが、この布と布のつなぎ目部分の柄がほぼそろっている点も注目すべきところ。
そもそも昔の織機(布を織る機械)は幅が狭かったため、ブランケットのような大きなサイズの布はたいてい細長い布をつなぎ合わせて出来ているのですが、つなぎ目部分の模様をそろえるには、同じ位置に同じ柄がくるように織らなければなりません。
要は柄の位置が全く同じ布を複数織らなければならないわけです。
したがいまして、つなぎ目の布がそろっているほど出来の良い布となります。
柄は紫を基調とした幾何学模様。
地布は綿布ですが、模様部分は絹糸を使用しているため、とても滑らかで高級感のある手ざわりです。
なおこの手の布には、コチラの布のように通常は布の周囲に無地の部分があるのですが、この上掛け布にはその無地の布が付いておりません。
無地の布部分は、おそらく切り取られたものと思われます。
さて、この布の楽しみ方についてですが、マルチクロスとして使えるので用途は幅広く、上の写真のようにテーブルクロスとしてもお使いいただけますし、箪笥や棚類、ソファなどにかぶせても面白いでしょう。
また木の棒や流木を壁や天井から吊り下げて布を掛け、壁掛けとして楽しむという方法もあります。
もちろん普段は箪笥の奥へしまっておいて、たまにながめているだけでも十分満足感を与えてくれる一品です。
布を拡大 布を拡大 布のつなぎ目 つなぎ目の裏側 織り模様 布の端 織り模様 織り模様 用途 ブランケット、クロス、インテリアとして。
彝(イ)族 現在およそ700万を越える人口を有するイ族は、50を越える中国の少数民族の中でも大きな民族に入ります。
「彝」はもともと蔑称の意味で「夷」の字があてられており、漢王朝時代には西南夷、三国時代には南蛮などと呼ばれていたそうです。
中華人民共和国の成立後に現在の民族集団として統一されました。
居住地域は雲南省と四川省を中心に、貴州省や湖南省、はてはミャンマーやベトナム北部、タイ北部にまで広がっています。
元、明、清王朝時代に彼らはロロと呼ばれ、政府の支配を嫌い、一部の集団はロロ独立国家と呼ばれるくらいの強い勢力を持っていました。
なお彼らは奴隷制度を持っていたことでも知られ、またよくきく漢方薬を作ることでも知られています。